重箱の隅

まあ色々と?

舞台キングオブプリズムの感想を今更あげるよ

 

舞台キングオブプリズム- over the sunshine! -を先日(11月の頭だったのでもうひと月半も前か)観劇したので感想を書こうと思う。

ネタバレというか、キンプリとブタキンを見ていない人にはわかりにくいとおもうけれども、まあそういうものと思ってくれ。

 

11/4、大阪にいた。目的は観劇のため。
腰が重い私にしては異常なほどのフットワークの軽さである(仕事→夜行→マチソワ→夜行→仕事の0泊3日)。

 

もともとキンプリと続編のキンプラ共に履修済みではあったのだけど、完全に圧倒されていて。
あの、極彩色に圧縮された時間は、初めて見た時はずっとポカンとしていたし、体験後はしばらくパンクしていた。
(キンプリ見た後のプリズムカップの投票では大和アレクサンダーさんに入れたのだけども!筋肉は正義。)

 

とまあ、そこまでハマっていなかった私(東京住み)が大阪まで行ってキンプリを見に行ったのは、推し俳優が推し役で出演していたので。端的に言えば追っかけですハイ。
その話はとりあえず置いておいて、舞台キンプリ、「ブタキン」の話をしよう。


でも絶対に言っておきたい。
ブタキンは、いいぞ。


展開と脚本と演出について

キンプリを体験したのが結構前なので少しうろ覚えだけど、おおよその脚本は映画通り。
脚本担当を見ればなるほど、原作と同じく青葉譲氏。

同じ脚本家とは、メディアミックスとしてはあまり類を見ないのでは?
おかげで矛盾点や引っかかる解釈は一切感じず、どっぷりキンプリの世界観にひたることができたように思う。

 

しかし全て原作通りというわけではなく、舞台オリジナルシーンもあったり、ミュージカル的要素が組み込まれたりもしていて、ストーリー既知の原作ファンも楽しめる工夫がされていた。

 

そもそもの話、キンプリと「舞台」という環境が、抜群に相性が良い!

 

キンプリの鋭い場面転換は、言葉で表現するなら「舞台的」というのに、見ていて気づいた。


場面転換って基本的に起承転結で、それぞれの間には次につなげる「ヒキ」があるのが作法だと思ってる。

しかし、キンプリはそれを無視する作り方をしているなと(尺が短すぎてあえて無視している気もする)。
むしろもともと舞台のために書いた脚本を、諸々の事情でアニメに持ってきたのでは、と思うほどのなじみの良さ。

 

それを特に強く感じたのは、EZDOダンスのシーン、カヅキ先輩vsアレクと、コウジvsシンの対比。
方や高架下、方やエデロの稽古場。全く違う二つのシーンが、同じ曲に乗せて、全く別方向(ストリート系とアカデミー系、対決と教示)で描かれるのだけど。

 

これが映画では切り替わりが唐突すぎて、

理解はできるけど何を言ってるんだ…

と思いながら見てた。


でも舞台ではワッとキャストがはけたり、端の方でライトが落ちた状態で停止しているので、同時進行の別シーンとしてなるほど理解が捗る!

 

シーンとして、舞台なら演出としてむしろアリ。

というのがあのシーンを始めとしてブタキンとキンプリの比較を考えたわたしの感想。

 

どうしてそうなるのか?という説明一切なしに別のシーンに跳ぶのが多々見受けられるのがキンプリ(知らないアニメの総集編見てる気分)なのだけど、舞台ならそういう演出なのね!と納得する観客の一人でした。

 

 

あとやはり触れておきたい応援上映について。

今やキンプリの代名詞。

ブタキンでは、舞台の両サイドに設置された青いランプが、ライブパートや声かけを求められる部分で点灯する仕組み。

ストーリー上大事なシーン(というか青葉氏が大事にしているシーンかな)では余計な声かけを極力抑えていたように感じた。

応援上映、やはり面白いね。(そしてわかってたけど気が散る!笑)

 

推しを応援したい気持ちのサイリウムvs推しを見たい気持ちの双眼鏡。

サイリウム振ると視界がぶれるが応援はしたい。

どうしたら、どうしたらいいの!?とゆるゆると振りながら見てました。

 

余談ですがキャラクターによってテーマカラーがあって、それに合わせてサイリウムの色を変えて応援するわけだけれども。だんだん色変えが面倒になってきて、全員が代わる代わる出るシーンでは紫色をずっと振り続けてました。すると推しではなかったキャラも応援している気持ちになってきて、がんばれー!と思ってしまうの、面白い作用であった。

 

あとあれだな、映像効果と舞台の融合。

上記の場面二つの切り替わりがとても上手に行っていたのはこれのおかげもあると思う。

 

一番うまいなと思ったのは、コウジが銀河鉄道乗って旅立ってしまうシーン。

キンプリで個人的に唖然としてしまうシーンの一つなのだけど、

電車のドア映写を舞台装置に合わせてやり、コウジは無事宇宙?アメリカ?へと旅立ってオバレは無事星座になれましたし。

(書いててこのシーン本当に意味がわからないな…?でもそうとしか書けないよなあ…)

 

通常の舞台なら観客の想像に任せるところだけど、画面・アニメ慣れしている層にはウケる演出だなと。

「一週間後…」とかの書き文字の表現もそう。

設定を飲み込むのはアニメファン得意だけど、演出は過剰ぐらいにした方が伝わりやすいと思うので。

 


キャラクター・キャストについて

やっぱり脚本がオリジナルと同じというのはここが強いなとも思う。
キャラクター理解を各キャストしっかり深めてあるなとは見ながら感じたのですが、そのトレースぶりが一線を画すレベル。

あと声が似てる!

歌うま・踊れる・イケメン、ってとこまではキンプリの設定上欲しいキャスティング要素だとは思うんだけど、声が似てるキャストさんの多いこと。

アニメファンは声に敏感だ。

映画を見てどういう発声をしているかを確認したり、発声時のニュアンスやイントネーションは青葉氏などキンプリからのスタッフの指導があったではないかなと思いながら見ていた(ミナトさん役の五十嵐さんは映画の方もミナトさん役だから彼からの輸入はあったかも?)。

 

そして若手俳優たちが体を張ってるお風呂シーン。

フワーオ♡

 裸については多くを語りますまい。

好みの肉体的には1位カズオ(美味しそう)、2位ミナトさん(最年長にしてよく鍛えてらっしゃった)、3位ユキ様(後ろ姿が妖艶すぎる件について)です。

コウジはもう少しタオルあげてください。

 

しっかし主役の橋本くん体張りすぎィ!

自ら脱ぎにいったらしいと聞いたし、ライビュでは脱衣度が上がっていたのでババア心配してしまうよ!!

 

もともとは推し推しを演るということで見に行ったのですけど、うん、みんな可愛かったー。

男子学生のわちゃわちゃ、見ていてとてもこころ穏やかになる類のやつでした。

「「「「「プ・リ・ン・ア・ラ・モ・オ・ド!」」」」」

 のシーンは特にその辺がねちっこく描かれていて大変結構でした。

 

ビジュアルですごいなと思ったのはレオ役の星元裕月さん。

女の子より可愛い。性別:星元裕月は伊達じゃない。

お風呂シーンの最後、一番最後にはけていくんだけどそのシーンがハイパーかわいい。

あと4日のマチネで、勢いつきすぎたユキ様を支えるちょっとしたアクシデントがあったんですけど、

あの細い体で自分よりだいぶ背の高いユキ様を支えられるんですよ!!

ぐう男の子…ありがてえ…

 

役全体で見るとミナトさん役の五十嵐雅さんが良かった。

この方やはり映画で同役の声優をやっていただけあって、キャラ解釈のギリギリを上手に攻めてらっしゃって、

「これはミナトさん!」

と思える演技だった。(ケーキ!とみんな!に涙腺直撃させられた)

最年長本当にお疲れ様でした。

後日落語(声優落語のイベント)を見に行ったんですけど、いろんな意味で面白すぎてファンになっちゃった。

アヒャヒャ笑いやばい人だったよまさしー!

 

シュワルツのアドリブ大魔王の二人。仁総帥役の前内孝文さんと、ジョージ役の古谷大和さん。

ふたりでわちゃわちゃしてるところ、とてもかわいいかった。

どこまでがアドリブなんだあの人たち。

ライビュも古谷さんがカメラにたっぷりファンサくれてとても楽しめた、ありがとうジョージ。

 

シュワロつながりで、ルヰくん役の内藤大希さんもすごかった。

ルヰくんだった、すごくルヰくんだった…!

ルヰくんはキャラクター中で一番人間ぽくないふわふわサラサラしてる実体のキャラなのに、その雰囲気そのまま2.5D化してた。

役者さんってすげーなー。

 

あと個人的におもしろかったのはアンサンブルさんたちの使いどころ。

歌以外の部分でもいわゆる黒子的役回りもされてまして。(ある意味曲中もダンサーさんだから黒子っちゃ黒子だけど)

季節外れのホタルとか、ゆっくり落ちていく自転車とか、腰振り蜂蜜ダンスのハチ役とか、ジョージ以外の棒が付いてないシャッフルとか(セリフ時(古谷さんが喋るんだけど)口が動いてるのが見えたので実際言ってたのかも)。

前述の映像効果では補えきれない質量を伴う動く演出部分を補っていてとても見ていて面白かった。

 

あと最初の方でちょろっと書きましたが、私の推しが出てまして。

 もうなんかよくわかんない。

推しが出てると推しに双眼鏡釘付けでストーリー追うもへったくれもない。

(ライビュはその点ちゃんと切り替わってありがたかったありがとう下手くそカメラ)(ライビュのカメラほんと下手だったなあ) 

ただ一言、面白い舞台見させてくれてありがとう推し

 

 

 

 

 

近々配信がくる?来てる?らしいので、また見て記憶掘り起こしつつ続きを書けたら書こうかなと思います。

今日はここまで。